大腿筋膜張筋は、
ウオーキングでフラフラせずにまっすぐ歩くための筋肉です。またランニングでヒザが痛くなることをランナーズ膝と言いますが、腸脛靭帯がよく関係しています。膝の外側をさすってみましょう。骨が飛び出しているのが分かります。ここがこすれあって傷みがでるのです。これは大腿筋膜張筋〜腸脛靭帯が足をまっすぐに出るようにガイドのような役目をしているためにおこりやすいのです。
「目次」
1大腿筋膜張筋はこんな筋肉
この筋肉は脚の外側について強い靭帯となってヒザ下までつながっています、この靭帯がガイドの役をして歩行時に脚がまっすぐ出るようにしています。歩き方を観察してヒザがぶれているときはこの筋肉を痛めている事が多いようです。
動き
股関節屈曲と同時に股関節を内旋させるます。
起始
- 上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく)
停止
- 腸脛靭帯をへて大腿骨外側上顆、脛骨外側顆、腓骨頭
2ウオーキングでフラフラせずにまっすぐ歩くための筋肉
腰の横、ちょうどパンツのポケットの辺りから太腿の真横を通って膝の横についている筋肉〜靭帯。これが歩いたりランニングのときにまっすぐ足がでるようにガイド板の役目をしています。
足をまっすぐに出して歩くのは実は大変だった!
そもそも歩くとは足を交互に動かし、重心を入れ替える動作です。脚(股関節から足先)は重たいです。個人差はありますが体重の18.5%はあります。体重が50kgの人では9,25kgです。そこに遠心力がかかります。
遠心力は質量(脚の重さ)x 半径(体軸からの距離)x 速度(歩く速度)の2乗。
なにやら難しそうですが、足をまっすぐに出して歩くのは実は大変だった! というのがイメージ出来ますね。そこでイラスト ↑ のように太腿の横にガイド板のようなものがあって足をまっすぐ前後に動くようにガイドしているのです。赤い板がガイド。これこそが大腿筋膜張筋〜腸脛靭帯なのです。歩き方についてはこちらも参考にどうぞ。
触れてみましょう
立ちます。▼
太腿の真横を手で強めに押し付けるように触れます。そのまま手を押し付けたまま左右に動かしてみましょう。真横の部分は硬い板のような物がある事が分かります。この板のような物が歩く時に足がまっすぐにフラフラとしないようなガイド板の役目をするのです。
3ガイド版に無理な力が加わると炎症>傷み。腸脛靭帯炎
ガイド板に沿って足が送り出されていれば問題はないですが、これが歩くたびに、ランニングするたびにガイド板に衝撃や引っかかり、摩擦などが生じていたらそこから傷みが発生しますよね。この傷みで有名なものが 腸脛靭帯炎です。
膝の外側をさすってみましょう。骨が飛び出しているのが分かります。ここがこすれあって傷みがでるのです。特徴としては休憩すると傷みは収まります。突起にぶつかって傷みがでているのだから当然ですね。そして厄介なことに慢性化しやすいです。なぜなら人は毎日歩くからです。
4骨盤力との関係
骨盤力は正しい姿勢の土台です。そして骨盤から脚にかけて伸びる大腿筋膜張筋〜腸脛靭帯は猫背、O脚、ガニ股との関係がとても深いです。
もう一度大腿筋膜張筋〜腸脛靭帯のイラストをみてみましょう。腰周辺で筋肉が分厚くあって、そこから細くなって膝へ伸びて行っています。傷みが出やすいのは膝の横の大腿骨の出っ張り付近。正しい(美しい)姿勢では骨盤が引き締まり、お尻も引き締まり、当然のように連動して大腿筋膜張筋も引き締まります。
ところが・・・ネコ背では骨盤周りはゆるんでしまいます。そうなると脚は歪み、ガニ股はO脚などになってしまいます。こうなると歩くときのガイド役の板には、歩くたびに、ランニングするたびにぶつかってしまいますね。
骨盤力「公式」ガイド監修
骨盤力スクール(東京,札幌,福岡)最高責任者 / 松乃わなり