2019年1月31日編集 < 2018年11月投稿。
下腹部の贅肉があなたを守っているのです。
余計なお世話のようにも思えますが下腹部は鍛えにくく弱い部分であり、さらに骨盤が開いて下腹部の緊張が緩むと別の方法で下腹部を守ろうとします。それが贅肉です。
骨盤力「公式」ガイド監修・執筆
骨盤力整体スクール,東京,札幌,福岡 / 松乃わなり
「目次」
1下腹部の贅肉。なぜつくの?
弱い部分(下腹部)を守るために贅肉がつくのです。
なぜなら贅肉(中性脂肪)はクッションとなる弾力性と保温性を兼ね備えているからです。そうやって弱い部分(下腹部)を守るために贅肉がつくのです。
下腹部には骨がないので(骨盤も前面までは骨が来ていません)筋肉(腹筋)で守る必要がありますが腹筋の下腹部は鍛えにくいのです。ましてや骨盤力が低下すると骨盤は開いてしまうのでさらに骨盤の前面(下丹田があるヘソの少し下部分)は無防備となってしまいます。だから筋肉の代わりに贅肉(中性脂肪)で守ろうとします。
大切なものが詰まっている下腹部は外部からの衝撃や暑さ寒さからも守らねばなりません。そして外部からの衝撃から守るには、硬さと弾力性が必要です。たとえば胸は肋骨で守っていますが硬い骨だけでは衝撃を受けた時にポキン!と折れてしまいます。そのために肋骨は軟骨でつながって弾力性があります。さらに肩甲骨は主に7つの関節が自在に動いてくれて衝撃を吸収してくれます。
このように大切なものを守るために体は様々な工夫をしてくれていて下腹部も同じです。下腹部の正しい守り方は骨盤力が安定し骨盤が閉じて下丹田が引き締まることです。
骨盤力が低下すると骨盤は開いてしまいます。
骨盤力が低下し骨盤が開いた状態とは、足腰に力が入らず上半身は緊張した状態です。動画
動画でご紹介した足腰にまったく力が入らない状態、ひどい人になると小指一本でも負けてしまうほどです。このように骨盤力が低下し足腰に力が入らなくなりお尻が緩んで骨盤全体が下に下がったような状態になります。
下のイラストは骨盤力が低下して体軸が歪み垂れ下がった状態です。下腹部が無防備になり贅肉を取り込んで守ろうとします。これが下腹部に贅肉がついてなかなか取れない原因かと思われます。
2下腹部の贅肉。なぜとれないの?
下腹部は弱くて鍛えにくいからです。
繰り返しになりますが腰の前部分は骨で守られていません。さらにここは腹筋の始止部です。筋肉の始止部は動きにくいために鍛えにくい部分です。骨でも守られない。筋肉も強化しにくい。では別の方法で中身を守らねばならない。そこで登場するのが中性脂肪。贅肉でした。
体が「下腹部は弱い」と認識している限り下腹部には贅肉がついて守ろうとします。
食事制限してダイエットしてやせても下腹部は痩せにくいのはそのためです。そして頑張ってダイエットして下腹部の贅肉を落とすことに成功してもリバウンドすれば真っ先に下腹部に贅肉がつきます。守りたいからです。とくに過剰な食事制限でダイエットすると体は弱っている可能性が高いのでその傾向は顕著にでます。
3下腹部の贅肉を落とすには?
「下腹部はもう弱くありませんね、贅肉で守る必要はなさそうですね」と体に認識させることです。
しかしこれは難問です。腹筋を鍛えるにも腹筋の始止部は動きにくく鍛えにくい。骨でも守られてないし筋肉も強化しにくい。
さあどうする! 3つご紹介しましょう。
骨盤力で下腹部の贅肉。3つの対策。
(1) 骨盤底筋〜骨盤〜肩甲骨の連携を強化。
骨盤底筋は深会陰横筋、尿道括約筋、肛門挙筋、尾骨筋の4つの筋肉の集まりで腹腔の底辺を支える筋肉です。そして骨盤底筋を中心に、お腹、背中、脚へと力学的なネットワークの中心です。
骨盤力の応用。
重心が腰よりも上に上がってしまうと骨盤力は確実に低下しますので腰に重心を置く必要があります。そのためには下のイラストを参考に正しく立つことを心がけ「下腹部はもう弱くありませんね、大丈夫そうですね」と体に認識させましょう。
(2) 仙骨を立てて座る。お通じに直結します。
先ずは右のような、猫背の座り方を今すぐに改めましょう。この座り方は骨盤底筋を押しつぶすような形になり負担がかかります。大切なので繰り返します。右の座り方は最悪です。あとはマヨネーズのボトルでイメージしてください。
試しに猫背で座ってみます。そして下腹部に手を当ててみてください。下腹部は押しつぶされて苦しそうな感じです。
次は左のように姿勢を正して座り同じように下腹部に手を当ててみます。すると下腹部が軽く緊張状態になったことが感じられるはずです。
骨盤力の応用
猫背で座る習慣がついている人はまずは骨盤力を安定させるところから始めましょう。骨盤力を安定させるには下のイラストのように仙骨を立てて座り下腹部の下丹田が軽く緊張状態を維持する習慣をつけます。
骨盤力が姿勢の土台となって上半身が安定している感じを実感しましょう。赤いラインをイメージし下腹部はもう弱くありませんね、贅肉で守らなくても大丈夫そうですね」と体に認識させましょう。
(3)ダイエット腕立て伏せ(プランク)
下腹を強化して「下腹部はもう大丈夫ですよ」と思ってもらうにはこのエクササイズです。イラストを参考にやってみましょう。コツはおヘソをぐっと引き込む感じでできる限り長い時間を静止状態になることです。がんばって!
骨盤力の応用
イラストを参考に頭のてっぺんからつま先までが一本につながっているようにします。このときに下丹田をぐっと緊張させてここが中心のようなイメージを持ちます。骨盤力が回復していきますし「もう贅肉で下腹部を守る必要もありませんね。」と体に認識させましょう。。
下腹部の贅肉対策と骨盤力。まとめ
「下腹部はもう弱くありませんね」と体に認識させて下腹部の贅肉を落とすための3つのことをご紹介しました。この3つに共通していることが骨盤力です。なぜなら骨盤力は姿勢の土台となるからです。
下のイラストは骨盤力が低下している場合の体の特徴をまとめたものです。下腹部に贅肉がついてなかなか取れない方は足腰は緩んで力が入らない状態になっている可能性が高いです。前章でご紹介した3つを実践し骨盤力を回復させましょう。
冒頭の写真は腹のみっともない腹でした。仕事のストレスでだぶだぶになってしまいましたが、このページに書いてあることを実践して2ヶ月ほどで元に戻しました。(食事制限は一切していません)下腹部のたるみが気になる方はぜひやってみてください。下腹部の贅肉が落ちて引き締まることを願っています。
骨盤力・整体スクールは4月に値上げさせていただきます。
より充実させるためにカリキュラムを大きく増やします。なお3月中旬(定員になり次第締め切らせていただきます)までに受講手続きをして頂いた方には値上げ前の受講費用にて新しいカリキュラム全て受講いただけるようにいたします。骨盤力はとても良いものと確信しており、さらに良いものにするためにご理解をよろしくお願いします。