背骨、脊柱

骨格

脊柱と骨盤の連携運動は実に見事な動きです

体幹を支える背骨

背骨を構成する頚椎、胸椎、腰椎、骨盤(仙骨と尾骨)の要点と、腰椎と骨盤の連動運動の原則をまとめました。

骨盤力の開発者、松乃わなり骨盤力「公式」ガイド監修
骨盤力スクール(東京,札幌,福岡)最高責任者 / 松乃わなり

「目次」

  1. 背骨の構造
  2. 背骨をパーツごとに見てみよう
  3. 腰椎と骨盤の連動運動の原則

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1背骨(脊柱)の全体像。

重い頭をバネのように支えています。その仕組みがS字状の生理的湾曲です。

上から頚椎が7個、胸椎が12個、腰椎が5個積み重なっています、それぞれ形が違います。ちなみにキリンの首も頚椎が7個だといいます。

背骨の一つ一つは椎骨といいます、頚椎、胸椎、腰椎と形を変えながら33個の椎骨が連なっています、椎骨の横と真後ろには棘みたいなものが出ています、椎弓と言います、ここに筋肉と靭帯がつながり背骨がばらばらにならないように、また動きを可能にしています、椎骨の内部には穴が開いていて、脊髄が通っています。生理的湾曲は真後ろから見たらありません、あったら側湾症という障害です。

上で33個の骨が繋がってと書きましたが、頚椎7個+胸椎12個+腰椎5個=24個で計算が合わないぞ! と気が付いた方もいると思います。上から椎骨は24個までは靭帯や筋肉で連結されてますが、下の9個は融合して仙骨と尾骨を形成しています。

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2背骨をパーツごとに見てみよう。

頚椎。

頚椎の1番と2番はこのような形をしていません

頚椎です、但し頚椎の1番と2番はこのような形をしていません。

三角形みたいな形をした穴が椎孔、左右にある穴が横突孔です。この孔の中に血管が走ります。この横突孔は頚椎だけに見られる特徴です。

上の飛び出した部分が棘突起です、アゴを引くようにすると肩の付け根の所にポコッと飛び出す部分があります、これが有名な頚椎の7番の棘突起です。ここを手でコンコンとたたくと肩周りの筋肉が緩んできますが叩き過ぎると内出血起こしてアザが出来ます。

頚椎の1番と2番は形がそれぞれ違います。1番は環椎といって輪のような形をしています。2番は軸椎といって突起が頭に向かって飛び出しています、この突起が頚椎の1番にはまり込んでいます、これで車軸関節を構成して長軸を中心とし首が回ります、頚椎の中で動域が元も大きい。

胸椎。

胸椎です。

胸椎だけは表面がカップ状の部分を持っていてここに肋骨が連結します、小関節面と言います、(Aの部分です)この部分は可動関節で呼吸するとき肋骨の上下運動を補助しています。2箇所あるけどどっちについてんだ?と思うかもしれませんが両方に跨ぐようにして付いています。肋骨が付いている為、脊柱の中で最も可動しにくいところです。

胸椎は肋骨が付いていることから動きが制限されるが、その動きは胸椎の1~9番と10~12番の2つのグループに分けられます。

  • 1~9番は背筋を伸ばす動き(伸展)が制限されます、背中を丸くする動き(屈曲)は少しは動きます。
  • 10~12番のグループは腰椎の運動単位に連動します、特に伸展は結構動くことができます。

胸椎の動きは胸郭の弾力性が左右します、肋骨の間を押してみてやたら痛くないですか?痛みが強いと弾力性がない証拠です。

腰椎。

腰椎

重量に耐えるために頚椎や胸椎よりも大きくできています、腰椎の動きの特徴としては屈曲は良く動くが伸展はそれほど動きません、また回旋の動きは制限されます、但し下のほうの腰椎#3~5では上の腰椎よりも回旋はできますが、腸腰靭帯が回旋の動きを制限しています。要するに腰椎はねじれの動きには弱いということです、ねじれの動きは股関節や上部頚椎、肩甲帯が担っています。

腰椎を横から見たところ

腰椎を横から見たところ。

AとDがEの関節面で連結します。基本的に頚椎3番~腰椎まではこの積み木のように重なって脊柱を形成します、(頚椎の1と2番は軸椎と環椎の連結なのでちょっと違う)

  • A–上関節突起
  • B–横突起
  • C–棘突起
  • D–下関節突起
  • E–椎間関節面
  • F–椎体

腰椎が繋がっているところ

腰椎が繋がっているところ。

背中側は関節が組み合わさっているため動きの範囲が狭い事がイメージ出切るでしょうか。

  • A–上関節突起
  • B–椎体
  • C–棘突起
  • D–椎間関節包
  • E–下関節突起
  • F–椎間板

椎間板、座布団のようにクッション役を行うと共に椎間関節と共に脊柱に動きを与える役目を持ちます。椎間関節単体ではそれほど大きな可動域をもっていない、しかし積み木のようにそれぞれの関節が集合して脊柱全体の可動域を大きくしています。

腰椎から仙骨にかけて椎体が靭帯で繋がっているところ

腰椎から仙骨にかけて椎体が靭帯で繋がっているところ。

Aの部分が靭帯で、場所によって棘間靭帯や黄色靭帯などが存在します。この付近には小さな筋肉も存在します、横突間筋・棘間筋・回旋筋などがそうです、これらは椎体を結ぶような形で縦方向だけでなく横方向にも走っています。

腰椎を斜め横から見たところ

腰椎を斜め横から見たところ。

脊柱管の中には脊髄があります、これは腰椎の2番付近で脊椎円錐部として終わります、そして馬の尻尾のように細く分かれた神経の束になります、馬尾神経といいます。脊髄や馬尾神経を包んでいる硬膜管をでて格椎体から枝分かれした神経が、神経根と言います。

椎間板のイメージ

椎間板のイメージ。

中央に水分が豊富な髄核という組織がありその周りを線維の束が輪状に走っています、椎間板には血管や神経が存在しません。しかし20歳くらいまでは血管が存在しますが大人になると無くなります。

この髄核の内圧は20歳代までは非常に高い内圧ですが、年とともに水分が減り内圧も低くなっていきます、タイヤの空気不足と同じでクッション性と動きは悪くなります。若い人で水分量は88%、しかし70歳前後では60%まで減少します。

椎間板ヘルニア

椎間板は椎体の構造上背中側に内部の髄核が飛び出しやすい、飛び出す方向によって中心性ヘルニアなどの名前が付いています。若い人では内圧が高いが、年とともに内圧が減少していきます、しかし年とともに線維輪がほころびやすくなり、ここから補修のための血管が進入します、このとき神経も一緒に進入して痛みを出す場合もあるようです。

仙骨と尾骨。

坐骨は椅子に座って骨が触れる部分です、三角形の仙骨は5つの骨が融合したもので脊椎を下から支え骨盤と連結しています、尾骨は4つの骨が融合してできています、本を読んでも特に機能は持ってないと書いてありますが本当はどうなんでしょうか?

4つほど穴の開いている部分が仙骨孔といいます、ここから神経と血管が通っています。上の楕円形の部分が背骨(腰椎)との連結部分になります。

上前腸骨棘(ASIS)と上後腸骨棘(PSIS)の上下の高さが指3本が骨盤の角度の目安です。

骨盤

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3腰椎と骨盤の連動運動の原則。

観察すればするほど実に滑らかで巧みな動きです。

立って身体を前かがみにする(前屈運動)を行うと、脊柱の上から次第に曲がり始め(屈曲)、腰椎の前湾がまっすぐになったところから、今度は骨盤が股関節を軸にして前転していきます。

動画14秒から

胸椎から腰椎・仙骨にかけて、腸骨や坐骨は省略しました。

骨盤力の応用。

動画の可動域を得るには姿勢が正しいことが重要です。その上で起き上がるときは先ず骨盤が股関節を軸に後転し、連動するように腰椎~胸椎と下から伸びていきます。(伸展)しかし骨盤力が低下しているとこの動きの法則に乱れが起こりやすくなります。すると骨盤や腰椎にストレスがかかるようになります。

骨盤力は正しい姿勢の土台。イラストを参考に姿勢を点検してみましょう。骨盤力という土台が安定するので背骨(脊柱)にも優しいはずです。私たちの体を支えてくれている背骨。大切にメンテナンスしたいものですね。

正しい姿勢とは

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